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「障がいのある人たちとつくる演劇の可能性!4」を視聴して

「社会モデル」ってこんな感じなんだ!

7月29日㈯、一社)日本演出家協会が主催する「障がいのある人たちとつくる演劇の可能性!4」というシンポジウムを視聴しました。すごく有意義な時間でした。
パネラーは、作業療法士の川口淳一さん、体奏家の新井英夫さん、演出家の黒田百合さん。

高齢者や障がい者の施設、特別支援学校などで、演劇を使ったワークショップを企画、実施していらっしゃいます。それぞれの活動についてのお話を伺いながら、ずっと胸アツ、胸ドキでした。

お三人に共通していると思ったのは、「障害があってもなくても、どんな人も、みんなが生きやすい状態(←『社会モデル』)」を目指しているんだなあ…ということでした。

だからこそ、利用者さんだけじゃなくスタッフさんやご家族にもいいことが起こせているし、利用者さんたちも自分が他者になにかを提供できる喜びを感じたりすることができるんだと思います。お話の中で新井先生がおっしゃっていた「みんなが場を支える」、「健常者が与えるのではなく、フラットに遊びの場に飛び込む」という言葉、まさに象徴的だと思いました。

お話の中に出てきた、「やらないこともその人の表現」、「待つことの大切さ」、「ケアを引き寄せる力」、「笑顔の大切さ」、「失敗させない工夫」などのキーワードも心に刺さりました。

「輪に(入りたくても)入れない」、「(やりたいのに)やれない」、「(触られたくない、でも)やりたい」、「束縛されるのが嫌いで、自由に飛び回っていたい」みたいな子(人)って、どこにでもいる気がします。

学校教育や産業の世界では、どうしてもそういう子(人)を「問題があるから、皆と同じように適応できるように指導してあげなくっちゃ!」っていう考え方になりがちですが、なんかそうじゃないよなあ…って思うんです。人によっていろんな事情があったり、心地よいとか悪いとかも違ったりするわけなので、究極は個を見つめることなんだと思います。

私は今の仕事ではマス対応(それも指導的内容)をすることが多いのですが、今回やっぱり「なんか違うな」と思っているんだなぁと改めて自己認識しました。

今回のシンポジウムや、後期に受講する予定の「福祉と舞台芸術をつなぐファシリテーター養成講座」を機に、私自身の「仕事で人とどう向き合うか(仕事の内容も含め)」がちょっと変化するような気がしています。

インクルーシブ社会、社会的包摂の実現のために自分に何ができるか考えて、ちょっとずつ動いてみようと思い始めました。勉強もしないとです。

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