からだは、すこーし動かすだけでも弛むのね。こころもね。
5月20日(土)、私とはやひろさんのプロボノユニット、ダブリン・ラボの主催で、代々木の国立オリンピックセンターにて「おとなの砂場」を開催しました。
ファシリテーターはYako さん。アムステルダム在住の、身体表現やコミュニケーションの専門家です。
おとなになると、こころやからだを開放して自由になれる機会、ほとんどないですよね。決められた役割を演じる、本当の気持ちを抑圧する、そんな日常かと思います。
砂場で遊んでいたこどもの頃に戻り、こころとからだをのびのびさせ、本来の自分を取り戻すことがコンセプトなので、この活動を「おとなの砂場」と名付けています。
さて、5月20日の様子をご報告しましょう。
からだを動かすのにちょうど良い涼しい日で、都心ながら緑溢れるすてきな会場に参加者が集ってくださいました。
午前中は、フェルデンクライス・メソッドを体験し、からだとこころを弛めるワーク。
フェルデンクライス・メソッドとは、物理学者で柔道家でもあったモーシェ・フェルデンクライスが始めた身体教育。
Wikipediaによると、今回私たちが体験したのは「ATM(Awareness through Movement=動きを通しての気付き)」というもののようです。
「指導者の動きを見て真似するのではなく、指導者の言葉を聴いて出てくる各人の自発的な動きで行う。「こうしなければならない」という規範ではなく、各人から自然に引き出されるそれぞれの動きを重視するのである。そして、ある動きをすると身体の感覚がどのように変化するかを観察し、変化の「気付き」を積み重ねる。」※Wikipediaより
まさに、そんな感じでした。
床に横たわり、Yako ちゃんの静かな言葉の導きにより、各自が思い思いに、自分のペースでからだを動かします。
人と比べないから、自分の世界に没入できます。さらに、こころの動きにも耳を澄ませることができました。
たっぷり2時間。終わったときには、痛かった腰が軽くなり、気持ちも穏やかになっていました。
からだは丁寧に向き合って、自分のペースを守って動かしてあげると、ほんの少し動かすだけで弛むんですね。こころも連動して弛むんだ。
びっくりしましたが、とても大きな発見でした。