面接官と学生の関係は・・・
前回に引き続き、「就職活動=おもてなし」について語ろうと思います。
前回の記事はこちらです。
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就活は「おもてなし」だ!①
おもてなし2つめのポイントは、「主客対等」。
「主客対等」とは、「主人と客人には上下関係はない。お互いに敬意を払いあう」ということです。
ここが「サービス」と根本的に違う点。
就職活動(採用活動)って、本来、こういうものだと思うんですよね。
すなわち、応募者は自分が魅力的だと感じた応募先(会社)に、会社は自社に興味を持ってくれた応募者に、それぞれ敬意を払い、お互いにその気持ちを言動に表していく。どちらが上とか下とか、ない。
現実はどうでしょうね…。
心の中には、どうしても上下関係ができてしまうような気がします。
例えば、応募者が「こんな自分が評価してもらえるはずがない」「気に入ってもらえるはずがない」などと考えてしまった場合。
この場合、「敬意」よりも「恐れ」が勝っていますから、自己卑下的な気持ちが拭えなかったり、なかなか積極的になれなかったり、相手(会社)に対して必要以上に下手に出てしまうかもしれませんね。
また逆もあるでしょう。
例えば、応募者のスタンスが「敬意」ではなく「驕り」だった場合。「この私が応募してやってるんだから」といった上から目線で、相手(会社)と向き合ってしまうかもしれません。
いずれにせよ、応募者の視線は相手(会社)ではなく自分に向いてしまっていますよね。そうなると、おもてなしの鉄則①「『相手』に対して心をこめて」ができなくなってしまうんですね~。
相手(会社)にとっては心地の良い「おもてなし」にはなりませんから、その心を動かすことは難しくなるでしょう。せっかくのご縁を失っている可能性も…。とても勿体ないことです。
これは採用側にもまったく同じことが言えると思います。
企業等で採用に携わる方々は、「おもてなし」の心に則って、応募者への向き合い方を一度点検してみては…と思います。
就職活動(採用活動)というものは、応募者と採用者が互いが尊重し合いながらコミュニケーションを重ねて、徐々に理解を深めていくプロセス。
そうであってほしいなあ…と思います。
※この文章は、私が前に書いていたブログ「ひゅうちゃんの雑考-キャリア・仕事・人との関わり-」の2015年10月5日付記事を再構成したものです