アメリカも日本も一緒だった!
「人から信頼され、仕事で成果をあげるために、君は何をするべきか?」
帯に書いてあるこの一文を読んで、「アメリカでは、どんなことが推奨されているのかな~」と思って読み始めました。
ハーバード大学のキャリアアドバイザーが書いた本だし、「ウォール・ストリート・ジャーナル」のベストセラーでもあるようだし、どんなにか「ゴリゴリに自分を売り込め!」という類いのことを書いているのかな?と思って・・・。
で、実際ページをめくっていきましたら・・・びっくりの連続でした。例えば、
「求められるのは、能力×熱意×協調性。3つすべてが必要」
「仕事の暗黙のルールに関する知識がなければ成功できない」
「外見について。まずは、周囲に合わせるのが吉。自分のポリシーを貫くだけでは不利になる。どこまで曲げるのか、譲れないラインはどこかをしっかり見極める。」
「キーパーソンにかける電話や送るメールは、目的をしっかりもってマナーに叶ったやり方で。」
なんと、日本の新入社員研修で言っていることと同じではありませんか!
さらにびっくりしたのが、これです。
「『能力』をアピールしすぎると『傲慢』に、『熱意』を示しすぎると『威嚇的』に、『協調性』を出し過ぎると『目立ちたがり屋』になる。ほどほどのところにしておくことが吉」
え~、アメリカだったら、能力をアピールしてなんぼじゃないの? 威嚇的になるくらい熱い方がいいんじゃないの? アメリカにも「協調性」って言葉があったんだ~!
もしかしたら、新社会人が持つべき意識やスキルって、万国共通なのかもしれません。
世界のどこであっても、かわいがられる新人になること、それが「人から信頼され、仕事で成果をあげるため」の第一歩なんだろうなあと思いました。そりゃそうですよね。
この本を読むと、目からうろこが落ちるような感覚になりますよ。すごく大切なことが書いてありますから。
新入社員や、これから社会に出ていく学生さんにぜひ読んでもらいたいなあと思います。
ゴリック・ウン「THE UNSPOKEN RULES 暗黙のルール」実務教育出版