金子みすゞと落語の意外な共通点
9月28日㈯、文京シビックセンターの小ホールで行われた「落語みすゞ亭」という落語会に行ってきました。
「私と小鳥と鈴と」「こだまでしょうか」などで知られる、明治から昭和初期にかけて生きた詩人、金子みすゞをオマージュした落語会です。
変わった趣向の落語会なので、お客様も心なしか児童文学界隈の方々が多かったように思いました。
一見全然関連しないように思えますが、実はみすゞの詩には最後の3行くらいから急激な飛躍があり、そこに落語のサゲと通ずるものがあるのだそうです。この落語会を主催した矢崎節夫さん:金子みすゞ記念館の館長 がそんなふうにおっしゃってました。
今回出演された柳家小満ん師匠も金子みすゞの詩が好きで、みすゞのふるさと、山口県でもたくさん落語会を開いてらっしゃるそうです。
そして、512ものみすゞの詩それぞれに小咄を作られたそうで(すごい!)、そのいくつかもご披露されました(面白かったです)。
また、みすゞの最後の一日を新作落語にした噺家もいます。三遊亭圓窓師匠。惜しくも一昨年亡くなられたそうですが、師匠が作られた「みんなちがって」という新作落語を、春風亭柳枝師匠が口演されました。
・春風亭柳枝「目黒のさんま」
・柳家小満ん×矢崎節夫 スペシャル対談
・春風亭柳枝「みんなちがって」 三遊亭圓窓作
・柳家小満ん「あたま山」
「みんなちがって」は、子どもを残して自ら死を選んだみすゞの悲しい噺なので、しんみり…。
一方「目黒のさんま」「あたま山」では、爆笑の渦が沸き起こってました。
落語はいいな。金子みすゞもやっぱり大好きだな。
感想を、今日のフレイルラジオで語ってみました。
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