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発達障がいについての学び

300分間のQ&A、濃かった…

9月13日に、明治安田こころの健康財団が主催した「発達障害 300 分間 Q&A~ 現場の疑問について一緒に考えましょう ~」というウェビナーに参加しました(7月に対面で行われた研修の録画を視聴)。

幼児期から成人期までの発達障がい者を支援する専門職の方々から寄せられた、現場でのさまざまな迷いや疑問などに、信州大学医学部の本田秀夫先生が答えてくださるというものでした。

私は普段、青年期(大学生)を中心にキャリア形成支援に携わっています。
発達障がいの診断を受けている方や、いわゆるグレーゾーンの方の支援をすることも多くなってきたので、さらなる勉強の必要性を感じていました。
ディープな臨床現場でどのようなことが起こっているのか、支援者がどのような課題を感じているのかなどを知ることができそうなこの研修会に、とても期待をして臨みました。

「発達障がい」について考える際にも、生涯発達という視点は重要だと思います。
だからこそ、青年期の前(幼児期~思春期)にはどのようなことが起こりがちで、その支援はどのようになされているのかも知りたかったですし、その後(成人期)に家庭や就労の場でどのようなことが起こり、その解決のためにどんなことがなされるのかも知りたいと思いました。

こういう理由で受けてみたわけですが、いや~、濃かったです。
実際の現場で起きていることを伺うことは、それだけで大きな刺激であり、学びでもありました(本当にシビアで、最前線で支援をなさっている方々には頭が下がります…)。

また、幼児期~思春期の事例と支援のための方略などは、大学生のキャリア支援の際に活用できそうだと思うことも多くありました(指示の仕方や自己理解の促し方、親御さんとの関係など…)。

そして何より、講師の本田先生のスタンスが素晴らしいと思いました。一方的に教える(講師の考える正解を押し付ける)のではなく、現場の方々の声や考えに耳を傾け、時に「私も迷っている」とはっきりおっしゃったりと、本当に誠実に向き合ってくださるなあと思いました。

実は先生が語られる当事者や保護者へのかかわり方にも、同様の誠実さを感じるシーンがいくつもあったのです。対人支援職者は、本当に人間性が問われるんだなあと思ったりもしました(高めなければ…)。

当事者の方に向き合う際に、結論を急がないということも、心していかねばならないことだと実感しました。

これからもこうした機会を得て学び、実際の仕事に活かしていきたいと思いました。

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