衝撃体験だった…
10月4日㈬、横浜市旭区のひかりが丘団地にある「カプカプ」(地域作業所・喫茶)のメンバー、そして体奏家の新井英夫先生率いる「新井一座」の皆様に導かれ、「福祉と舞台芸術をつなぐファシリテーター養成講座」で学んできました。
水曜の夜、夢の中でも体験を続けてしまったくらい、インパクトが大きかったです。
つらつらと、感想を書いておこうと思います。
1.今回の体験で実感したのは、何よりもファシリテーター陣のチームワークと観察の重要性。参加者の状況に合わせてその場でやることを判断して、場づくりをするメンバー間で言語非言語のコミュで共有してそれを実現するということに、このふたつは絶対欠かせないと思いました。
が、思うことは簡単でもやることはとてもとてもとても難しいことだとも思いました。
今回必死についていった感があるので、次回はもっと視野を広げて(いっぱいいっぱいにならないようにして)、場づくりの人となれるよう臨みたい…。
2.終了後の振り返りも大きな学びの場でした。中でも、「感覚などを『言葉』にすることが大切」というお話が刺さりました。言葉自体の響きやリズム、ニュアンスなどでみんなが共有できることは大きいと思いました。特に「言葉にすることで感覚を『保存』することにもなる」というお話は目から鱗でした。
こういう感想を書いていても、納得のいく言葉にすることがなかなか難しいけれど、どんなにおぼつかなくても言葉にする努力はし続けなければいけないと思っています。
3.ササマユウコさんが奏でるサウンドスケープのことも振り返りで聞かせていただき、実体験と合わせて心から納得。
音ってすごいです。明確な音楽じゃなく、音です(私たちも打楽器などで参加)。部屋のドアが開いたときから始まって、集まってくる参加者の皆さんを徐々に、自然に受け入れていく。
ワークショップ中も同じ。BGMではない、その場を包み込む心地よい音。
関係性を作るというとどうしても言葉や接触などをイメージしてしまいますが、音がその役割を果たしているのだと実感しました。
4.改めて振り返るに、観察、待つ、聴く、訊く、言葉といったキーワードは、私が普段やっているカウンセリングともすごく似ているなあと思いました。ということは、このワークショップはグループカウンセリングの役割も果たしているのかなと思ったりもしました(今後も異同を考えてみたい)。
そして、新井先生。ALSを患っていらっしゃいます。体調も少しずつ変化してきているし、きっと体力的にもすごく大変な中、ワークショップに全力で臨まれている姿を見せていただいたことも大きな学びでした。何だろう。全身全霊で向き合うってこういうことなんだろうな、を目の当たりにして、畏敬の念を抱いたっていうか、そんな感じでもありました。
また、新井先生を支える板坂さんをはじめとする新井一座の皆様の行動、在りよう、場や人への関わりようからも、学ぶことがすごく多かったと思っています。
正直、今回は戸惑ったり、何より遠慮していた気がします。自分らしさをあんまり出せていなかった。オモシロガル余裕が少なかった気がします。次回はもっと自分を解放して、かつ前半に書いた観察や気配りやチームワークがどうやったらできるのか、試したり失敗したり成功したりしながら、学んでいきたいと思います。