1月~10月まで、月2回やってます
今年の1月から、日本キャリアカウンセリング学会でのご縁で、PCAGIP法のトレーニングに参加させていただいてます。
「PCAGIP法」は、もともとは臨床心理士を目指す大学院生の事例検討会を、より参加者にとって有意義なものにすべく開発されたものだそうです(村山正治先生)。
今では、臨床心理士だけでなく、キャリアコンサルタントや社会福祉士をはじめとした対人支援にあたる専門職のトレーニングとして、広く認知されています。
私たちはキャリアコンサルタントの立場でPCAGIP法を学び、実践に生かせるようにトレーニングを重ねているというわけです。
PCAGIP法の定義は、「事例提供者が簡単な事例資料を提供し、ファシリテーターと参加者が安全な雰囲気の中でその相互作用を通じて参加者の力を最大限に引き出し、参加者の知恵と経験から、事例提供者に役立つ新しい取り組みの方向や具体策のヒントを見出していくプロセスをともにするグループ体験」。(村山正治・中田行重編著(2012)新しい事例検討法PCAGIP入門 ―パーソン・センタード・アプローチの視点から― 創元社)
とても難しく書かれているように感じますけれども、実際にPCAGIP法を体験してみると、この定義の意味がじわりじわりと実感できます。
PCAGIP法を実践する際には、以下のようなグランドルールを示すことになっています。
・事例提供者を否定、批判しない
・事例ではなく、事例提供者が主役(事例提供者は何に困っているのか、どうありた
いと願っているのか?をともに考えるリサーチパートナーになろう)
・質問はひとりひとつ、二巡する
・メモを取らない
・守秘義務
グランドルールの中では、「個々の参加者がメモを取らない」というのが新鮮でした。実際やってみると、記録係が板書をしてくれることで全員が共通認識を持てるし、事例提供者のお話に集中できるというメリットがあります。
また、「リサーチパートナー」ということも、体験の中で実感するところが大きいです。
PCAGIP法では、参加者が以下のような役割を担います。
事例提供者・・・1人
金魚(質問者)・・・最大7名くらい
記録係(質問もする)・・・2名
ファシリテーター・・・1名
コ・ファシリテーター・・・1名
金魚鉢(質問をする場合もある)・・・上記以外の参加者
私はこれまで、記録、金魚、事例提供者を体験しました。記録は2回やったけれど、とても難しい…。でも、参加者が総力を挙げて記録についても考え、支援してくれるので、本当に心強いんです。記録(言葉)を大切にしていこう、ということも、このトレーニングチームがスタートした時からの約束なんです。
私はこれから、7月にコ・ファシリ、8月にいよいよファシリを体験予定です(ドキドキ)。
私が参加しているトレーニングの特徴としては、何といっても「振り返りの重視」があると思います。
月前半にPCAGIP法のセッションをし、月後半に振り返りを行います。いずれも2時間半という長い時間をかけ、丁寧に丁寧に行います。すごく有意義です。
さらに、セッション、振り返りともに毎回録画をし、振り返りの会の前後に視聴して、あれこれ内省したり、メンバーで語り合ったりします。この時間もすごくいいんだよな~。
私、これまではなんとなく「完成形があるものを習う」という行動しかしてきていない気がするんですよね(殊に、こういった一見テクニカルな印象のものって)。
でも、今やっているPCAGIP法は違うんだよなあ。おそらく、完成形はないのだと思うし、完成形ができたと思ったら終わりな気がします。
参加者が寄ってたかって、よりよいやり方を探っていく活動がとっても尊いなと思っています。