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お葬式も戒名もジェンダーにこだわらず

仏教ってめっちゃ寛容なのかも

先日実父が亡くなり、その関係で葬儀や戒名など、この世の生を終えてあの世に行く儀式やしきたりなどについて、調べたり考えたりすることが多かったです。

その中で、お葬式とジェンダーについて論じる記事やブログが目に留まりました。

トランスジェンダーの方の場合、男女どちらの戒名を付けるのかといった話題。

同姓同士のカップルの場合、どのような立場で葬儀に参列するべきか、喪主問題などの話題。家制度に立脚したお葬式のありかたに一石を投じる提案をしている葬儀社も出てきているようです。

少し古い記事、かつ会員限定の記事ではありますが、日本経済新聞のこちらの記事は、最新事例を伝えてくれていいなあと思いました。

終活もジェンダーレス 墓や戒名、LGBTQに対応(2021年6月18日 [会員限定記事])

ひとつめは、「仏教はみんなを平等に救う」との考えの下、性別にとらわれない新しい戒名として『人』の字を使った『信人』『真人』『道人』などを提案している清光寺(東京・台東)住職の岡本幸宗さんの事例。岡本さんは、メイクアップアーティストとしても有名な方ですよね。

ふたつめは、LGBTQの駆け込み寺「性善寺」(大阪府守口市)を作った、同寺住職の柴谷宗叔さんの事例。この方は、元読売新聞の記者で、51歳で退職後仏門に入り、その後10年を経て性別適合手術を受けられたトランスジェンダー女性です。

お葬式や戒名などにも多様な考え方が導入され、ひとり一人が「私らしく」この世の生を終え、あの世で生きられるようになるといいですね。

この記事の最後に、「性スペクトラム」の考え方が載っていました。大いに賛同します。私も感じることがありますもの。
該当箇所を引用させていただきますね。

性別は男女とそれ以外の少数派ではなく、両方の要素を持つ「性スペクトラム」という考え方が注目されている。生殖発生学が専門の黒岩麻里・北海道大学大学院理学研究院教授によると、性は染色体だけでなく、体の状態や脳の認知によって必ずしも男女に分けられないことがわかってきたという。

黒岩教授は「ヒトは典型的な男女の間のグラデーションのどこかに存在するというのが最近の考え方だ」と指摘。「性にバリエーションがあると考えれば、少数者だけでなく多くの人が自分らしく生きやすくなる」と話す。

仏教界だけの問題ではない。性善寺の柴谷さんは「性は人によって幅がある。心の障害や人種もグラデーションで考えたらいい」と強調する。LGBTQという区分けも将来は意味がなくなるかもしれない。

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